〜丹波篠山の極み マルチユースな言葉〜
「何か御用ですか?」
「あれは何ですか?」
「なんてことだ!」
「そう言うことなんだ」
「えっ!ほんとですか」
「そうか。寂しくなるなぁ」
「どうしてそんなことになるんだ」等々
これらを一言で表してしまうマルチな言葉があるんです。
そうです。「なんじょ!(なんじぇ)」です。
丹波篠山における男性言葉の代表がこの「なんじょ」、女性は「じょ」が「じぇ」に変化した「なんじぇ」ではないかと思うのです。
その利用範囲は英語の「A-Ha」なんか比ではない範囲で使われます。
微妙なイントネーションの違いや「ち」の混じった「じ」と発音することで抑揚をつけたりすることで意味が変わります。
名前を呼ばれて「なんじょ」「なんじぇ」初めて見るものに「なんじょ」「なんじぇ」失敗した時や滑って転んだ時に「なんじょ」「なんじぇ」・・・・
また「じょ」や「じぇ」のみが単独で他の単語の語尾につくこともあります。
「どこ いっきょんじょ?」 (女性の場合は「って」が加わり)「どこ いっきょってんじぇ?」
「なに しとんじょ?」 「なに しとってんじぇ?」
「なに 食べとんじょ?」 「なに 食べとってんじぇ?」
面白いことに男性が「じぇ」を使うときはその大半が疑問文ではないでしょうか。
ともあれ、いつまでも「なんじょ」や「なんじぇ」が飛び交う丹波篠山が「すっきゃじょ〜」