シリーズこの地方の言葉⑫

〜「こいて」「むいたら」一生懸命!!!〜

タイガースの選手が言う以前からも関西では「必死のパッチ」という言葉は存在してましたが、篠山において「とても〜」や「大変〜」「一生懸命」というその状態を表現する言葉の代表が「こきむき」でしょうか。
ただニュアンスとしては「むちゃくちゃ〜」に近いかもしれません。

これは農作業から生まれた言葉だと聞いたことがあります。
つまり「稲をこく」「籾を剥く」の「こく」と「むく」から生まれたのではないかと。
白米にするまでの重労働をそのまま「こきむき」と言いはじめたのかもしれません。

現代ではパチンコで負けた人は「こきむき いかれてもうた」と嘆き

昨夜の残業疲れに「こきむき きばったさかいしんどいわ」とこぼし、

空腹で迎えたバイキングに「こきむき たべたろ」と意気込みます。

さあ「今日もこきむき きばって いきましょう!!!」
※「きばる」は「がんばるの意」